ブログ

イラストレーション。

こんにちは。

まだ少し残っている灯油を、どうやって使い切ろうかと思案している毎日ですがみなさんお元気でしょうか。私は副鼻腔炎になって、ずーっと鼻がジュルジュルしています。

 

先日、一念発起して受講を決めた「鈴木成一イラストレーション塾」の3回の受講が終了いたしました。

受講したのは、よこづな文庫の「たに」のほうです。受講を決意したのは、かとうさんの友人の若妻が将来のことを考えてか資格取得のために勉強を続けている、という話を聞いたからです。「あ、そういえば私はかとうさんが死んだらどうやって生きていくのだろう」と思い至り、どうせなら、まだお互い元気な間に好きなことで本当に食べていけるような努力を私なりにしてみよう、と考えたからでした。

私はずーっと、言い訳のように「イラストレーターになりたいので会社を辞めます」みたいなことを言っては会社を辞めてきました。その気持ちに偽りはなかったのですが、逃げのセリフみたいになっていて、後ろめたい気持ちがずっとありました。特に、某劇団で働いていたときに「がんばれよ」と送り出してくれたみなさんにはずっとずっと、嘘をついたような気持ちだったり、当時の非力だった自分のことを思って恥ずかしくなっていました。それでも、細々とよこづな文庫としてものづくりを続けてきたおかげで、「描く」という行為からは完全にお別れすることもなく今日にいたります。イラストレーションっておもしろいなぁ、と体感し始めたのは、ギャラリーh20でよこづな文庫の個展をさせてもらってからだと思います。それでもまだ、本気でこれで食べていくんだぞ。みたいな気力はなく、横で「これ、いい線やな」と言ってくれるかとうさんの側でぬくぬくと、すき放題にやってきただけのことでした。

 

で、先に述べたようなことで、イラストレーション塾を受講いたしたのでございます。

本当に、心から、絵の上手な人がこんなにいるのだ、と驚きました。自分の趣味趣向とは違うスタイルの人もたくさんいらっしゃいました。鈴木成一さんは、「装丁」という枠を基軸にしてひとりひとりに的確なアドバイスをくださいました。で、スタイルは関係なくて、どのアドバイスも「ほへ~」っと納得するものばかりでした。ほかの方の絵を見る目も、少し変わりました。

なんども課題の絵を描いたんですが、途中、なんども右往左往しました。オシャレっぽく、花瓶にミントの葉を入れてそれを描いてみたりしました。なんども見ながら描くと、それなりに上手く描けてきて自分ではすごく満足してたんです。いつも、ダラダラしたものばかり描いているので、写実的に描ける自分は「絵がうまくなったんだ」と思っていました。だけど、そんな絵をかとうさんに何度見せても「ぜんぜんよくないな」としか言ってくれません。「何が悪いか言ってみろ!」と言うと、「うまく言えんねんなぁ、でもこれはあいこさんの線じゃないねんなぁ」みたいなやり取りが続いて、その意味がわからず、うぬうぬしてたんですねぇ。腹がたっていたんですけど、彼の言うことをもう少しよく考えてみよう、と思って「わたしの線」を探してみました。そしたら、なんとなくわかってきたんです。安西水丸さんの線もなんども見ましたし、過去に自分の描いた落書きもなんども見直しました。見たものを、自分の線で描くといいんだな、というのがうっすらと見えてきました。

 

最後の授業で、鈴木成一さんが、「装丁には写真、文字など、イラストレーション以外の手法があるなかでイラストレーションの強みはなんでしょうか」というわたしの質問に、

「イラストレーションかどうか、というよりは、その人の個性(視点)をみている。イラストレーションは写真などに比べて、より、その作家の視点が大事で、自分はそこに頼ってその視点を借りて装丁をしている」

みたいなことを仰ってたんですよね。だから、「自分の中で消化したものを描くことが大事」と仰っていた意味がしっくりときました。自分で消化できてない線は、同じ人の絵でもなんとなくそれがわかりました。

他にもたくさん、ほへ~っとなったことはあるんですけど、あぁ、イラストレーションは楽しいなぁ。と心から思いました。で、同時に続けることは本当に難しいのだろうなということもうっすらと感じています。長い付き合いのイラストレーターがいます。彼女は、ひとりでずっと描き続けています。初期の頃の彼女のDMも持っているのですが、様々な変化を経ていることがよくわかります。私は、ずっとよこづな文庫で二人三脚でやっているのでどちらかが弱ったらどちらかが強気で行ってみる、とか弱いもん同士支えあっているんですけど、ずっとひとりのイラストレーターとして描き続けている彼女に、やっとここにきて「すげぇなぁ」と思えるのでした。描き続けていること、新しいものを探していること、で自分の絵を大切にしていること。そういうリスペクトは、ちょっと私、全体的に足りんかったなぁとか今更気づくのでした。およよ。ごめんね。

 

鈴木成一さんに、私は線を褒めていただけてとても嬉しいです。大昔に、もうひとり線を褒めてくださったのが安西水丸さんでしたが、その時は「線」の意味がぜんぜんよくわかっていませんでした。で、描き続けていこう、と思わせていただけて本当に嬉しいです。がんばります。ドラマの再放送を見る時間をできるだけ減らして、精進したいと思います。サスペンス2時間コースも、できるだけ減らします。もし、「わたしなんてねぇ」ともごもごしている人がいたら、最初はなんか緊張して怖いけど、受講してみると発見がいっぱいあると思いますです。ぜひに。

鈴木成一イラストレーション塾

最後に、3歳(もうすぐ4歳)が描いた新幹線&それに乗る様々な人、動物、物をご覧下さい。親だからじゃなくて、こどもってほんまにいい線描きますね。そして、アイディアがすんばらしい。イラストレーションというか、自分のやってみたかったことに向き合って、前より息子の素敵なところが見えているように思います。(いつも怒ってるけど)

長くなりました。がんばります。どうもどうも。

たにあいこ

160517_122101

Twitter0Google+0Facebook0